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リタイアおやじ

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(109)アメリカ、オバマ大統領の就任演説に思う

1933年に就任したフランクリン・ル-ズベルト大統領は、
就任演説で「恐れなければならないのは、恐れそのもの」と説き、
国民の意識を強く持つよう導いた。

そして、「ニュ-ディ-ル政策」を進めた。
公共事業の拡大で経済活性化と失業者救済を成し遂げた。

現在は、この時代に極めてよく似ていると言われるがもっと厳しい。

アメリカを代表するビッグスリ-の経営不振、住宅ロ-ン問題、
金融のグロ-バル化と証券化商品の不良資産化等状況は複雑である。
前ブッシュ大統領の市場自由化、一国主義、の弊害から、
また不況と失業で自信を喪失しかけているアメリカ国民の「恐れ」をどう取り除くのか、
オバマ新大統領の就任演説を楽しみに待った。

そして、演説の全文を紙面で読んだ。
まず感じることは、世界が大きく変わったこと、
世界と共に自分達も変わらなければならないこと、
そして、「アメリカは、いま危機の真っただ中にいること、
経済はひどく弱体化している、
一部の者の強欲と無責任の結果であるだけでなく、
厳しい決断をすることなく、国家を新しい時代に適合させそこなった、
我々全員の失敗である」とのべている。

そして、「政府はやること、やらなければならないことはやるが、
詰まるところ、我が国がよって立つのは国民の信念と決意である」と述べ
国民の協力を求めている。

また、「我々に求められているのは、新しい責任の時代に入ることだ。
米国民一人ひとりが自分自身と自国、世界に義務を負うことを認識し、
その義務をいやいや引き受けるのではなく、
喜んで機会をとらえることだ」と、あのジョンF・ケネディ-の
「国が皆さんのために、何をしてくれるのではなく、
皆さんが、国のために何が出来るのか」と説いた名就任演説と同様、
国民一人ひとりの覚悟を問うている。

オバマ大統領のやらなければならないことは、既にわかっていた。
経済の立て直し、戦後最悪といわれる景気悪化(リセッション)と258万人の失業対策、
二つ目に金融市場の安定化である。
具体的に見ると、経済立て直し策として、公共投資と減税、すでに、下
院民主党では、総額8250億ドル(75兆円)の経済対策法案をまとめている。
また、減税も2750億ドル、一人当たり500ドルの戻し税などを決めている。

さらに、金融問題では、ビlグスリ-に対する「つなぎ融資」ではなく、
抜本的な救済資金投入を考えている。

そして、新たな「グリ-ンニュ-ディ-ル」という環境問題への取り組みも行おうとしている。
かっての「ニュ-デイ-ル政策」と同様3ヶ月ぐらいの早い時期に
幾多の新しい政策が打ち出されてくるだろうと思う。

ワシントンに集まった多くの聴衆の心を打ったのは、
米国民になじみ深い米独立戦争の故事を紹介した時であると記事にあった。
それは、初代大統領、ジョ-ジ・ワシントン将軍の率いる陸軍が敵に追い詰められ
大苦戦の酷寒の中で行った演説の一節を引き合いに
「希望と高潔さを抱き、いてつく流れを勇敢に乗り切り、嵐に立ち向かおう」と
訴えた時であったと。

大統領に課せられた期待の大きさではなく、
国民一人ひとりに希望を持って、
自ら取り組む意思を強く訴えた就任演説だったと感じた。

世界が協力して一刻も早く、
世界の経済が立ち直ることを切に願うものである。
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